千年以上も引き継がれてきた畳の魅力

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日本人で畳を知らない人はいないでしょう。

最近は洋風の住宅が主流になってきましたが、ひとつは和室があるというお宅も多いと思います。物件情報を見る際にも、部屋サイズは6畳、8畳など表記されるのが一般的ですし、○○㎡と表記されるより広さがピンとくるかと思います。

この日本人の住文化に切り離せない畳について解説してみたいと思います。

そもそも畳という言葉は、重ねられるもの、敷くものという意味でした。ござやむしろなどを何枚も積み重ねたり、たたんで置くところからきたそうです。

現在のような形になったのは平安時代からで、貴族など身分の高い人が座ったり寝たりするために部屋の一部分に敷かれる高級品でした。

鎌倉時代から室町時代にかけて書院作造りが完成されると、部屋全体に敷き詰める使い方になってきました。

やがて江戸時代中頃になると、一般の町人の住まいにも活用されるようになり現在の日本住宅にも引き継がれてきたのです。

畳は畳床とよばれる土台にイグサを編みこんでできた畳表をあわせて作られています。

よく見かける畳はこれに畳縁とよばれる帯状の布を縫い付けますが、畳縁のない種類もあります。

畳のサイズは江戸間と呼ばれる80mm×1760mm = 1.548㎡ のものが一般的です。

また京間と呼ばれる 955mm×1910mm = 1.824㎡ のものがあり関西、中国、四国、九州に多くみられます。

最近は、団地間と呼ばれるマンションや団地など集合住宅に合わせたコンパクトなサイズの畳も多く見られるようになってきました。

このように畳といってもサイズが必ずしも一定ではないので、冒頭に書きました部屋の広さとしての○○畳という表記はわかりやすいですが注意が必要となります。

また最近人気の琉球畳は縁もなく通常の畳の半分の正方形で独特の味わいの畳となっています。

1000年以上も引き継がれてきた畳の魅力はなんでしょう。畳の部屋はフローリングの部屋よりも温かみがある感じがしますよね。

実際に畳には断熱効果があります。

また吸湿性にも優れ6畳1枚に約500CCの水分を吸収することができ、乾燥すると今度は放出してくれます。

そのほか弾力性・防音性・抗菌性にも優れています。素足にも心地よく、独特の香りにも癒されます。

室内では靴を脱ぎ、ときには床にごろりとする、そんな日本の生活慣習にもあっていると言えます。

日本の気候・風土に適した優れた機能、日本の生活文化に寄り添った床材、それゆえ長く愛され引き継がれてきたといえるでしょう。