5年で3倍以上の値上がりも!中古マンション相場の“勝ち駅”はどこ?
不動産を取り巻く環境が大きく変わる中、「駅別・中古マンション相場上昇率ランキング」が発表されました。これは、不動産ビッグデータとAIを活用する株式会社マーキュリーが2024年と2019年を比較し、中古マンション価格が最も上昇した駅をまとめたものです。
このランキングは、不動産市場に興味のある方はもちろん、これからマイホームを検討している方や投資を考えている方にも見逃せない内容となっています。
堂々の1位は「神谷町」駅!5年で約3.13倍に
もっとも価格上昇率が高かったのは、東京・港区にある「神谷町」駅。なんと2019年比で+213%、つまり約3.13倍という驚異的な伸びを記録しました。
その背景には、駅周辺のタワーマンションの人気が大きく関係していると考えられます。高級マンションの登場により、エリア全体の価値が引き上げられているのです。
上位には“富裕層&投資家注目エリア”がズラリ
2位以下にも、「白金高輪」や「品川」など、都心部のハイグレードマンションが集中する駅が続きます。上位31駅が+100%(2倍)以上の上昇を見せており、都心の不動産需要の高さが伺えます。
また、上位50駅中27駅が東京都23区内と、依然として東京一極集中の傾向が見られます。その他、大阪府が10駅、神奈川県が8駅と続いています。
郊外の“穴場”も急上昇中!
一方で、ランキングには意外な駅も登場しています。「高蔵寺」(愛知県)、「鶴橋」(大阪府)、「南船橋」(千葉県)といった郊外の駅も2倍以上に上昇しています。
これらの駅は、2019年時点では相場が低く、割安感がありました。しかし、周辺の駅の価格上昇に影響される形で相場が波及し、価格が引き上げられたと見られています。
“築浅中古”が相場を押し上げるカギに
また、ランキングで注目されるのが、築10年以内の築浅物件の影響です。近年竣工した新築マンションが、早くも中古市場に流通し始め、築浅中古マンションが価格の底上げに貢献しています。
どんな駅が「伸びる駅」?3つの特徴をチェック
今回のランキングを通して、相場が上昇する駅の共通点も見えてきました。以下のような特徴を持つエリアは、今後も注目度が高まる可能性があります。
- 海外投資家や富裕層の購入が期待できる駅(例:神谷町、白金高輪など)
- 駅前再開発により高額な新築マンションが登場した駅
- 近隣駅の価格上昇が波及した、もともと割安な駅(例:郊外エリア)
都心だけじゃない!“次のブレイク駅”はどこ?
これまでは都心が中心だった価格上昇ですが、今後は再開発や利便性向上に伴う「郊外の駅の逆襲」にも注目が集まっています。
実際に、郊外でも利便性の高い駅、生活インフラが整っている駅では、今後も堅調な価格推移が期待されています。
今後の不動産戦略を考えるヒントに
このランキングは、マイホーム選びや不動産投資の重要な参考材料となるでしょう。「今は買い時なのか?」「この駅は今後どうなるのか?」といった視点を持つことが、不動産選びではますます大切になってきます。
不動産ビッグデータとAIを活用して独自分析を行っている株式会社マーキュリーは、今後もこうした市場動向を定期的に発信していく予定です。引き続き目が離せませんね!
【参考情報】
- 調査対象:首都圏、関西、東海エリアの築10年以内の中古マンション
- データ出典:Realnetマンションサマリ(投資用・バス便物件は除外)
▶ 株式会社マーキュリー公式サイトはこちら:
https://mcury.jp/