関西・関東圏の20〜30代が明かす!住まいと家計のリアルな本音とは?
住宅展示場や住まいの紹介サービスを手がけるエー・ビー・シー開発株式会社が、関西圏・関東圏在住の20代〜30代の男女320名を対象に「住まいと家計に関するアンケート」を実施。その結果から、理想の住まい選びにおける重視ポイントや家計に対する意識が明らかになりました。
将来への不安や節約の工夫、住まいへの希望など、等身大の若者たちの声が詰まった調査結果は、これからのライフプランを考えるうえで非常に参考になります。
ここでは、その内容をわかりやすく紹介しながら、FP(ファイナンシャルプランナー)からのアドバイスも交えてお届けします。
貯蓄はしているけれど…?若者の資産形成の現状
将来の備えとして最も多かったのが「貯蓄」(50%)。一方で、「資産運用」を実践しているのは15%と少数派でした。これは、安全性を優先した結果かもしれませんが、将来を見据えるならNISAなどの制度を活用した資産運用も視野に入れたいところです。
また、「毎月の貯蓄額を決めていない」人が20%にものぼり、しっかり金額を決めて貯めている層も「3万円以下」が過半数という結果に。貯蓄のコツとしてFPがすすめるのは、「先取り貯金」。給料から自動的に貯金に回す仕組みを整えることで、自然と貯まる体質ができるのだとか。
多くの人が「もっと貯めたい」と思っている
実際、75%の人が「もっと貯蓄したい」と考えている一方で、収入に余裕があると感じている人はわずか11%。「やみくもに貯める」のではなく、目的と期間を明確にして貯蓄計画を立てることが、将来の安心につながります。
節約意識が高いのは「食費」!でも見直すべきは固定費?
節約対象としてもっとも多く挙げられたのは「食費」(76%)。一方で、「通信費」や「光熱費」といった固定費を見直している人はわずか6%。FPは、一度見直せば長期的な節約効果が見込める固定費の削減こそが節約の第一歩だと提案しています。
とくにサブスクやスマホ料金など、毎月の支出になっている項目は、「本当に必要か?」を定期的に見直すことで、無理なく節約できるかもしれません。
お金をかけたい分野は「子どもの教育費」が最多
将来お金をかけたいと考えている分野では、「子どもの教育費・育児関連」が41%と最多に。続いて「老後の資産形成」(14%)、「住宅購入やリフォーム」(3%)と、教育に対する投資意識が強いことが明らかになりました。
FPのコメントでも「子どもの進学を諦めさせるわけにはいかない」という声があり、教育費を最優先で考えることの重要性が改めて強調されました。
住宅購入に不安はつきもの?返済計画の重要性
「将来家を買いたい」と考えている人は多いものの、実際に「頭金を積み立てている」と回答したのはわずか16%。「購入費用やローン返済が不安」と答えた人はなんと73%にものぼりました。
FPによると、ライフプランに合わせた住宅ローンの返済シミュレーションが大切とのこと。頭金を準備することで金利が優遇される金融機関もあるため、早めに準備を始めることがポイントです。
調査から見える“今”と“これから”
今回のアンケート結果から浮かび上がったのは、20〜30代の若者たちが将来に対して強い関心を持ちつつも、現実には計画的に動けていない人も多いという現状です。
貯蓄や住宅購入、教育費の準備など、それぞれに課題を抱えながらも、「なんとかしたい」「よくしていきたい」という意識が伝わってきます。そんな思いを形にするためには、まずは現状を正しく把握し、ひとつずつ行動に移していくことが大切です。
FPのアドバイスにもあったように、「何のために」「いつまでに」「いくら必要か」を明確にすることから始めてみてはいかがでしょうか。
住まい選びやお金の使い方について悩むすべての方に、今回の調査結果が少しでも役立てば幸いです。
